ズルすぎる骨折線の覚え方
みなさんこんにちは。
今日は、骨折線の入り方を解説します
骨折線を覚えることで、
骨の転移方向、整復、固定肢位までわかるという
まさに1+1が3にも10にもなるという驚きです!
今日は、骨折線にだけフォーカスしてお話していきます。
注意
この理論が応用できるのは、長管骨の介達外力による骨折です。
すなわち顆上骨折、コーレス骨折、スミス骨折、下腿両骨骨折などです。
問題で問われるのも、おそらくこの4つ程度でしょう。
では、コーレス骨折を例に挙げて解説していきます。
コーレス骨折は、転倒して手をついた際
手関節に(伸展力)が強制され、
橈骨遠位端部に(掌側凸)の屈曲力が働いて、
手関節1~3センチ(近)位で骨折します。
転倒、手をつくということは、骨の一側が固定され他方に屈曲力が加わる屈曲骨折の(Ⅱ型)です。
つまり斜骨折です 。
斜骨折は、凸側の反対側(近位)斜めに走ります。
よってコーレス骨折の場合凸側は(掌側)なので反対側である背側(近位)に骨折線が走ります。
この解説を踏まえて下の問題を解いてみてください。
1.問題
上腕骨顆上骨折屈曲型の骨折線の入り方で正しいのはだれか?
1.前方→後上方
2.後方→前上方
3.後方→前下方
4.前方→後下方
2.問題
コーレス骨折の骨折線の入り方で正しいのはどれか?
1.掌側→背側近位
2.背側→掌側近位
3.掌側→背側遠位
4.背側→掌側遠位
3.問題
顆上骨折伸展型の骨折線の入り方はどれか?
1.前方→後下方
2.後方→前上方
3.前方→後上方
4.後方→前下方
4.介達外力による下腿両骨骨折の骨折線の入り方はどれか?
1.後内方→前外上方
2.前内方→後外上方
3.前外方→後内上方
4.後外方→前内上方
回答
1.②
2.①
3.③
4.②
勉強に関する疑問・質問があれば何でもご質問ください。
このブログが皆さんの国家試験合格の手助けになれば幸いです。
生理・解剖学に基づいた身体機能をわかりやすく解説します。
疑問・質問は、ラインアットにて受付いたします。